信楽焼とは
信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器です。日本六古窯として数えられています。一般には狸の置物がよく知られていますが、今なお多様な発展をとげています。
信楽焼の歴史
信楽は、奈良・山城等の畿内と東海地方とを結ぶ交通路で、茶屋街として発展した京、奈良に近いことが、信楽焼が発展した大きな要因とされています。また、焼き物に良好な陶土が豊富だったことも、信楽焼の発展を促した要因の一つです。
昭和に入り、第二次世界大戦末期には、全国規模での深刻な金属製品不足により、陶器需要が急増しました。大きく増えた需要を支えたのが信楽焼であり、全国の陶器生産の80%を信楽焼が占めるに至りました。